「美容医療における患者の安全性向上を目指す取り組みについて」

2010年03月20日

美容医療における患者の安全性向上を目指す取り組みについて
<正しい情報と国内承認薬の普及で安心感のある美容医療へ>


日本美容医療協会(略称:J.A.A.M、事務局:東京都千代田区、会長:津島雄二)は、A型ボツリヌス毒素を用いたしわの治療(ボトックス治療)について当協会会員ならびに施設において承認薬普及を推進しております。本活動の認知向上にご理解・ご協力の程をお願い申し上げます。

A型ボツリヌス毒素製剤を用いた
『しわの治療(ボトックス治療)』承認薬普及推進


◆背景

近年、A型ボツリヌス毒素を用いた『しわの治療』は、「ボトックス治療」という用語を代名詞として、国内でも一定の広がりを見せている美容医療のひとつです。この治療法の歴史は古いのですが、我が国には美容目的で使用可能なボツリヌス毒素製剤の承認医薬品が存在しなかったことも関係し個人輸入による未承認薬が様々な国から輸入されて使用されている実態がありました。

このような環境の中で、A型ボツリヌス毒素製剤「ボトックスビスタ(R)」が、2009年1月に65歳未満の成人における眉間の表情皺の治療、2016年5月に65 歳未満の成人における目尻の表情皺の治療について、国内での臨床試験を経て厚生労働省の承認を取得しています。

日本美容医療協会は、いわゆるボトックス治療においては厚生労働省が製造を承認した薬剤が適正に普及することが最善の方法と考えており、患者が安心して美容医療を受けられるように、国内承認薬「ボトックスビスタ(R)」の使用を推奨しています。
また、協会として美容医療における患者の安全性向上を目指す取り組みとして以下の活動を継続して行ってまいります。

◆社会、患者に対する活動

  1. 一般市民、患者、美容医療に大きく影響を及ぼす分野の人々や団体、等を対象に承認薬普及推進(推進医師・施設の紹介)を行う
  2. 治療に用いられる薬剤の供給問題(医師の個人輸入)、国が認めていない薬剤(中国製・韓国製等)の効果や安全性の品質課題を社会に広くアピールする
  3. 協会HPが提供する掲示板(オンライン公開相談室)で、患者の皆さまの美容医療に関する相談に対して、日本美容医療協会の会員医師がお答えする


◆医療者(美容医療を行う医師、コメディカル)に対する活動

  1. 日本医師会の協力のもとに日本美容医療協会などを通じ啓発活動をする
  2. 美容医療に携わる医師の技術育成ならびに社会的モラルの向上を図る
  3. 国内臨床開発試験を実施し承認を得た薬剤の普及啓発活動をする


◆行政に対する活動

既に国内承認薬の存在する薬剤については、承認薬を使用するよう国が指導するべきとの立場をとり、美容医療においても世界水準から見て必要な薬剤や医療機器、材料等の内、未だ承認のないものには速やかに国の承認を得、これらが使用できるようになるよう活動することにより美容医療の質を高め、国民の福祉と文化的健康増進への施策に組み込むよう働きかける。

協会HPが提供する掲示板(オンライン公開相談室)について どなたでも閲覧・書き込み可能な公開相談室です。回答には日本美容医療協会事務局、および協会員(適正認定医)がボランティアで対応しております。患者の安心につながる適正な美容医療啓発を推進しております。
上に戻るボタン