「美容目的の医療用注射液自己注入に関する警告」

2009年03月10日

インターネットで購入した美容目的の医療用注射液を自分で顔などに注入する行為が広がっています。

代表的なものはヒアルロン酸ですが、脂肪溶解剤やボツリヌス菌毒素もあるようです。

これらの注射液は美容外科クリニックで施術を受けるのが常識とされていましたが、現在一部の方々がインターネットで注射液、注射器・針を購入し、掲示板やブログの情報をもとに自分で注入を繰り返している実態が明らかになってきました。

 例えば、ヒアルロン酸は体内に吸収されるため安全とされていますが、正規の入手経路を経ていない物が本物のヒアルロン酸であるという保証はありません。また本物であったとしても、注入方法を誤ったり、感染を合併すれば異物肉芽腫というシコリを形成しやすくなります。また注射による重篤な副作用(血栓形成による皮膚壊死、失明、ショック死など)も生じる可能性が考えられ、極めて危険と言わざるを得ません。もうすでに合併症・後遺症に悩む方の報告もあります。

(公社)日本美容医療協会としては、新たな後遺症患者さんや事故を出さないためにも自己注射が蔓延する現状に今後も警鐘を鳴らして行きます。
自己注入は絶対に止めてください。
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